こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!
普段、何気なく車を運転しているとき、家族や友人とのドライブ中、ふと道路の上にある「看板」について疑問を持ったことはありませんか?
街中など、一般道を走っているときに目に入るのは、行先や距離が書かれた「青い看板」。
そして、高速道路の料金所をくぐった途端に現れるのは、ずらりと並ぶ「緑の看板」。
「言われてみれば、確かに色が違うな」「ただの種類による区別じゃないの?」そう思った人も多いのではないでしょうか?
この「青」と「緑」という色の違いには、単に道路の種類を見分けるためだけではない、ドライバーの安全を守るための視覚的なメカニズムや歴史的な理由が隠されています。
普段は物流や運送の世界に馴染みがない人でも、この「道路の看板の色」に関する素朴な疑問についてわかりやすく紹介していきます。
プロのトラックドライバーたちが毎日見つめている看板の裏側の話を知ると、いつものドライブが少し違った景色に見えてくるかもしれません。
「道路の看板」は何のためにあるの?

私たちが道路で目にする看板は、専門的には「案内標識」と呼ばれるものです。
カーナビやスマートフォンの地図アプリが普及した現代でも、ドライバーが瞬時に現在地や目的地への方向を把握するために、なくてはならない重要な役割を果たしています。
もし、道路に看板が一切なかったらどうなるのでしょうか。
初めて行く場所で迷子になってしまうのはもちろん、行き先を確かめようと急ブレーキをかけたり、慌てて急な進路変更をしたりして、大きな事故につながってしまう可能性が高くなってしまいます。
道路の看板は、ドライバーが運転中に「次にどう進むべきか」を迷わずに判断できるよう、いわば「道路上の道標(みちしるべ)」として設置されています。
では、なぜその道標が一般道と高速道路でまったく違う色になっているのか。
一般道の看板が「青色」である理由

まずは、街中でよく見かける「青い看板」から見ていきます。
一般道(国道や県道、市道など)の案内標識には、鮮やかな青地に白い文字が使われていますが、この色の組み合わせには、街中ならではの環境に合わせた理由があります。
街の景色の中で一番目立つ色だから
一般道を走っていると、道路の周りにはさまざまな建物や店舗のオシャレな看板、街灯、信号機などが乱立しています。
特に都市部では、赤や黄色、オレンジといった温かみのある色(暖色系)が街中に溢れていることにお気づきでしょうか?
そんな賑やかな景色の中で、遠くからでもパッと目に飛び込んでくる色が「青」なのです。
青色は、赤や黄色などの派手な色とぶつかりにくいため、景色に埋もれずに看板(標識)としての存在感をしっかり主張できます。
昼間も夜間も「文字が読みやすい」から
標識で最も大切なのは「そこに何が書いてあるか」が運転しながらでも一瞬で読めることです。
青い背景に白い文字を配置すると、色のコントラスト(明暗の差)が非常にハッキリし、昼間の太陽光の下はもちろんのこと、夜間に車のヘッドライトの光が当たったときでも、文字がくっきりと浮かび上がって見えます。
高速道路の看板が「緑色」である理由

高速道路に入ると目にする「緑の看板」についてです。
「一般道が青なら、高速道路も青で揃えたほうが統一感があっていいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、高速道路で緑色が採用されたのには、高速走行ならではの理由があるのです。
ハイスピードで走る車内でも「目が疲れない」から
一般道と高速道路の決定的な違いは「車の速度」です。
一般道では時速30~60キロ程度で走ることが多いですが、高速道路では時速80~100キロ、場所によってはそれ以上の速度で走行することもあります。
車が猛スピードで移動しているとき、ドライバーの視野は自然と狭くなり、目から入ってくる情報量も激増し、そして高速で流れていきます。
その状態で刺激の強い色を見続けていると、脳と目がすぐに疲れてしまいます。
そんな中、緑色は植物や森林を連想させる自然の色であり、人の目にとってリラックス効果が高い「刺激の少ない色」なのです。
高速走行という緊張状態の中で、ドライバーの視覚的な負担を和らげるために、緑色が選ばれたという背景があります。
ライトを当てたときの「眩しさ(まぶしさ)」を防ぐため
高速道路の夜間走行時、周りに街灯が少ない区間では暗闇の中で自身の車のヘッドライトだけが頼りになります。
もし、真っ暗な高速道路で反射材のついた青い巨大な看板に強力なヘッドライトが当たると光が強く反射し、一瞬「眩しい!」と感じてしまうことがあります。
一方で、緑色は光を過剰に跳ね返さず、適度に吸収してくれる性質を持っています。
そのため、夜間にヘッドライトが当たってもギラギラと眩しくならず、白い文字だけが浮かび上がるため、高速走行中でも安全に文字を読み取ることができるのです。
実は歴史がある!標識の色が決まった裏話

今でこそ「一般道=青」「高速道路=緑」というルールが当たり前になっていますが、実は最初からこの色だったわけではありません。
日本で最初に高速道路(名神高速道路)が開通したのは1963年(昭和38年)のことです。
このとき、道路関係者の間で「高速道路の看板は何色にするべきか?」という大議論が巻き起こり、海外の道路標識を参考にしながら、さまざまな実験が行われました。
実際に試作用の巨大な看板をいくつか作り、昼と夜に様々な速度で車を走らせながら「どの色が一番見やすいか」を徹底的に検証しました。
その実験の結果、当時の日本の高速道路環境において最も遠くから見やすく、夜間のヘッドライトの反射が穏やかで、ドライバーの目を疲れさせない色が「緑地に白文字」であるという結論になったのです。
こうして1963年に「高速道路は緑色」というルールが正式に定められ、現在の案内標識が作られました。
プロの物流ドライバーと「看板」の関係

私たち宝海運のような運送・物流会社で働くプロのトラックドライバーにとって、これらの標識は単なる案内板以上の意味を持っています。
毎日、日本の道路を何百キロも走り、大切な商品を安全かつ確実に届けるのがドライバーの仕事です。
私たちプロのドライバーは、ナビの音声だけに頼るのではなく、自分の目で道路の看板(情報)を確実にキャッチしながら、頭の中で安全なルートを描いて運転しています。
特に大きなトラックを運転している場合、不意な車線変更や急なブレーキは大きな事故や商品の破損につながる可能性が高いため絶対に行えません。
「次の看板が見えたから、早めに左車線へ移動しておこう」といった一歩先の危険予測を行うためにも、遠くからでも見やすく色分けされた標識は、安全運行を支える頼もしい相棒でもあるのです。
まとめ
この記事では、「一般道や高速道路の看板の色」に関する素朴な疑問などを紹介しました。
普段何気なく見ている道路の看板ですが、一般道の「青色」と高速道路の「緑色」には、ドライバーたちの安全を守るための素晴らしい工夫が詰まっています。
街中のオシャレな景色の中でも一瞬で見つけやすい青色と、高速で走る車内からでも目が疲れず、夜間でも眩しくない緑色というように、それぞれの道路の走行環境や車の速度に合わせた計算し尽くされた色が採用されています。
道路の標識は、私たちが目的地へ迷わず向かうためだけでなく、物流を支えるプロのドライバーたちが安心・安全に荷物を運ぶためにも欠かせない「道路の道標(みちしるべ)」でもあるのです。


コメント