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なぜ緑のシートを「頭の上」に載せて走るの?落ちない理由と知ると面白いトラックの日常のギモン

こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!

 

平車のトラックが、緑色のシートを器用にキャビン(運転席)の上に載せて走っている姿は日常の風景のようですが、「あんな高いところに載せて落ちないの?」「そもそも雨の日は中身がビショビショにならないの?」と不思議に思うことはありませんか?

この記事では、そんな「トラックの緑色のシート(通称:トラックシート)」に隠された、プロの技と物流の裏側を紹介します。

目次

「平車」と「緑色のシート」ってなに?

トラックにはいくつか種類があり、街中でよく見かけるタイプ「荷台の上が箱型(コンテナ)」になっておらず、荷台部分が低い柵で囲まれているだけの開放的なトラックを「平車(ひらしゃ)」と呼びます。

平車は、箱型のトラックには入らないような大きな機械や、上からクレーンで吊り上げて積み下ろしをする重い資材などを運ぶのを得意としています。

しかし、箱車に比べ天井も壁もないため、そのまま走ると荷物が丸見えになり、雨や風、ホコリにさらされてしまいます。

そこで活躍するのが、あの「緑色のシート」なのです。

キャビンの上に載せて走っても落ちないの?

運転席(キャビン)の屋根の上にある四角いスペースに、綺麗に折りたたまれた(丸められた)シートが載っているのを見かけたことがあると思います。

「風で飛んでいったり、ブレーキを踏んだ拍子に落ちてきたりしないの?」とハラハラしますよね。

結論から言うと、絶対に落ちないようにプロのドライバーが独自のノウハウで固定しているのです。

「キャビンバック」という専用の収納スペース

多くのトラックの運転席の頭上や後ろ側には、シートや工具を収納するための専用のスペース(鳥居と呼ばれる補強フレームの隙間や、シートキャリアという棚)が設けられていて、ここにぴったり収まるように設計されているのです。

風圧を計算した「折りたたみ方」と「固定術」

シートはただ適当に丸めて載せているわけではありません。

走行中の強い風が隙間に入り込んで浮き上がらないよう、風の抵抗を最小限にする特別な折りたたみ方をしています。

さらに、頑丈なゴムバンドやロープを使って、車体の一部に何重にもしっかりと括り付けられていたりもします。

 

プロのドライバーにとって、「走行中に物を落とすこと(落下物)」は絶対にやってはならない最大のタブーです。

そのため、出発前には必ず何度も引っ張って、緩みがないかチェックを行っています。

雨が降ったら中まで濡れないの?

「布のシートを被せているだけに見えるけど、バケツをひっくり返したような大雨が降ったら、中の荷物は雨漏りして濡れちゃうんじゃない?」という疑問もあるかもしれません。

ご安心ください、あの緑色のシート実は、見た目以上にもの凄くハイテクで頑丈なのです。

水を一切通さない「最強の防水素材」

シートの多くは、「エステル帆布(はんぷ)」や「塩化ビニル」といった素材で作られています。

同じ素材で作られているもので言うと「自衛隊のテント」や「競走馬が雨の日に着るカッパ」などにも使われる、究極に分厚くて頑丈な完全防水の生地です。

表面に水が染み込むことはなく、バケツで水をかけても、激しいゲリラ豪雨に襲われても、水滴をコロコロと弾き返します。

「雨水を溜めない」プロの工夫

どんな防水のシートでも、荷台の真ん中に水がプールのように溜まってしまっては、重みでシートが破れたり、隙間から水が侵入したりする原因になることもあります。

 

そこでドライバーは、シートをかける際に「傾斜(坂道)」を意識的に作ります。

荷物の中央が高くなるよう、あえてダミーの骨組みを入れたり、シートをピンと張ることで雨水が左右に流れ落ちるように工夫しているのです。

なぜ、キャビンの上に載せるの?

荷物を積んでいない「空っぽ」の時、シートを荷台の床に広げておけばいいような気もしますが、なぜわざわざ、面倒な思いをして高いキャビンの上に載せるのでしょうか?

そこには、プロならではの深い理由が3つあります。

荷台の「次の準備」をスムーズにするため

平車のメリットは「どんな形の荷物でも、どの方向からでもすぐに積み込めること」です。

もし、荷台の床にシートが置いてあったら、次の荷物を積むときに邪魔になってしまいます。

いつでも次の仕事を完璧にスタートできるよう、使い終わったらすぐに所定の位置(キャビンの上)へ片付けるのが一流の鉄則です。

シート自体の寿命を縮めないため

荷台の床にシートを敷きっぱなしにしていると、雨水や湿気が籠ってしまうことでカビが生えたり、日光に当たり続けて生地が劣化したりします。

また、汚れた荷台の床と擦れることで、シートに穴が空いてしまうこともあります。

キャビンの上はシートを綺麗に、そして長持ちさせるためにとても都合がいい場所なのです。

燃費を良くするため

荷台にシートを中途半端に広げて走ると、パラシュートのように風をはらんでしまい、トラックにものすごいブレーキ(空気抵抗)がかかります。

これではアクセルを余計に踏むことになり、燃料を無駄に使ってしまいます。

キャビンの上にコンパクトにまとめることで、風を後ろへ受け流し、エコな運転ができるようになるのです。

まとめ

この記事では、「トラックの緑色のシート(通称:トラックシート)」に隠された、プロの技と物流の裏側を紹介しました。

普段、街中で何気なく見かけるトラックの「緑色のシート」と、それが運転席の上に載っている姿。

その裏側には、お取引様の大切な荷物を雨や汚れから守り抜くという、日本の物流を支えるプロたちの知恵とこだわりが詰まっていました。

絶対に落ちないようにされた固定の技術、大雨でもビクともしない最強の防水性、そして次の仕事へ向けて常に準備を整えるドライバーのプロ意識。

こうした目立たない工夫の積み重ねによって、私たちの暮らしに必要な物資は今日も安全に、そして時間通りに届けられています。

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この記事を書いた人

ブログの編集、裏方業務を主に担当。元運転手であり、元現場作業員でもあり。IT関係から事務、現場、運転まで何でもこなす「何でも屋」。運送業界や物流業界のこと、そして宝海運のことをわかりやすく紹介するブログを書いてます!カレーが大好き。

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