こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!
夜の高速道路や幹線道路を走っていると、大きなトラックの横側で光るライトを見かけたことはありませんか?
黄色や緑色、時には少しオレンジがかった光が並んで走っている光景は、夜のドライブでも独特の存在感があります。
普段、車に乗っているときや街を歩いているときにはあまり意識しないかもしれませんが、
「あのライトは何のためにあるのだろう」「好きな色をつけてもいいのかな」と疑問に思ったことはないでしょうか。
この記事では、トラックの側面にあるライト「サイドマーカー」の役割や、色に関する決まりごとについて紹介します。
トラックの横についてるライト「サイドマーカー」ってなに?

トラックの側面、車体の下あたりに取り付けられているライトのことを専門用語で「側方灯(そくほうとう)」と言いますが、「サイドマーカー」と言われると聞いたことがある、と思う人は多いかもしれません。
乗用車には基本的にはついていないため馴染みが薄いかもしれませんが、車体が長い大型トラックや中型トラックにとっては、夜間走行の安全を守るために欠かせない大切な装備の一つです。
では、なぜトラックにはこのサイドマーカーが必要なのか、その理由は大きく分けて2つあります。
車体の大きさを周りに教えるため
一つ目は「自分が運転している車体の大きさを周りに教えるため」です。
暗い夜道、ヘッドライトの光だけではトラックがどれくらい長いのか、どこまで車体が大きいのかが周りの車や歩行者から見えにくくなります。
横側にライトを並べて点灯させることで「ここまで大きな車です」と周囲にアピールし、追い越しやすれ違いの際の接触事故を防ぐ役割を果たしています。
足元や周囲の安全を確認するため
サイドマーカーの光は、トラックのドライバー自身にとっても貴重な光源です。
特に夜間の交差点で左折するときや、狭い駐車場でバックするときなど、自分の車輪がどこを通っているのか、障害物や歩行者が近くにいないかを視認しやすくする助けになっています。
つまり、サイドマーカーは周囲への合図であり、ドライバーにとって運転の補助的な役割でもあるのです。
サイドマーカーの色は何色でもいいの?

「自分好みの綺麗な色(青色やピンク色など)のライトをつけたら格好いいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも実は、車のライト類には道路運送車両法という法律によって厳格な基準が設けられています。
もちろん、サイドマーカーも何色でも良いわけではなく、しっかりとルールが決められており、基本として認められている色は「橙色(オレンジ色)」です。
道路交通法では、車のフロントライトは白色、ブレーキランプは赤色というように色によって方向や意味が直感的に伝わるようになっています。
横側を示すサイドマーカーには、昼夜を問わず視認性が高く、他のライトと見間違えにくい橙色が標準的な色として定められています。
でも、ここで一つ疑問が浮かぶかもしれません。
「緑色や黄色のライトをつけているトラックを見たことがあるけれど、あれは違反じゃないのか?」という点です。
実は、車の製造年や取り付けられている位置、明るさといった基準を満たしていれば、黄色や淡い緑色などは認められるケースもあります。
ただし、赤色については「車の後ろ側を示す色」と決まっているため、側面の前寄りや中央付近につけることは固く禁止されています。
もし、トラックの横に赤色をつけてしまうと、走ってくる車が「トラックがこちらに向かって進んでいるのか、離れていっているのか」を誤認してしまう可能性が高くなり、とても危険だからです。
このように、一見自由にしているように見えても、すべてのトラックは安全第一のルールに基づいて色を選び、装着しています。
なぜ色や位置に厳格なルールがあるのか

車のライトに対する規制と聞くと「少し厳しすぎるのではないか」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、これほど細かくルールが決められているのには理由があります。
道路上では、様々なスピードや大きさの車が一瞬の判断ですれ違っています。
特に夜間や雨の日は視界が悪くなり、距離感やスピード感が狂いやすくなります。
もし、トラックごとにバラバラな色のライトが光っているとどうなるでしょうか。
青色や赤色、紫色の光が交差すると、周囲のドライバーはそれがトラックの横側なのか、後方なのか、あるいは工事現場の誘導灯なのかを瞬時に判断できなくなる可能性が高まってしまいます。
ライトの色や配置を全国で統一することによって、大きなトラックがいるから車間距離を空けようと、誰もが直感的に状況を把握できるようになっているのです。
サイドマーカーのルールは単なる見た目だけではなく、すべてのドライバーと歩行者が事故に巻き込まれないようにするための「無言の共通言語」と言えます。
安全を支えるプロのこだわりと最新の工夫

最近街で見かけるトラックの中には、サイドマーカーの光り方や性能が昔と比べて変わってきていることにお気づきでしょうか。
LEDになることで、より明るく遠くからでもはっきりと見えやすくなったほか、切れにくく長持ちするというメリットが生まれました。
また、側面を照らすだけでなく、ウィンカー(方向指示器)と連動して点滅するタイプや、路面に向けて光を照射し、夜間の足元をハッキリと浮かび上がらせるタイプなど、安全性を高めるための最新技術が次々と導入されています。
トラックドライバーは、日々の点検でライトが一つでも切れていないか、レンズが汚れて見えにくくなっていないかをチェックしています。
荷物を確実に届けることはもちろんですが、それ以上に「街の道路を安全に通行する」という社会的な責任を果たしているからです。
普段何気なくすれ違っているトラックの横側で光るサイドマーカーには、プロのドライバーたちの安全に対する想いと、事故を防ぐための工夫がたくさん詰まっています。
まとめ
この記事では、トラックの側面にあるライト「サイドマーカー」の役割や、色に関する決まりごとについて紹介しました。
夜の道路でトラックの横側に並んで光るサイドマーカーは、車体の長さや位置を周囲に知らせて接触事故を防ぐとともに、ドライバー自身が足元の安全を確認するための重要な役割を担っています。
ライトの色については自由というわけではなく、周囲の車が混乱しないよう橙色を基本とした厳しいルールが法律で定められており、赤色などの誤解を招く色は使えない仕組みになっています。
一見するとシンプルな装飾のようにも見える側面の光ですが、ルールを守って正しく点灯させることで、暗い夜道でもお互いの存在を認識し合い、みんなが安心して走れる道路環境が作られています。
今度、夜間に大きなトラックとすれ違う機会があれば、サイドマーカーの光にぜひ注目してみてください。


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