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【プロの裏技】なぜトラックの荷物は崩れない?運送会社がこっそり使う「魔法の巨大ラップ」の秘密

こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!

 

街中や郊外を走る大きなトラック。

荷台の中には、たくさんの段ボールなどの商品がぎっしりと積み込まれています。

日本の道路には坂道もあれば、急なカーブもありますし、時には強いブレーキを踏まなければならない瞬間もあります。

そんな時「中の荷物が崩れて、メチャクチャになってしまわないのかな?」なんて、不思議に思ったことはありませんか?

実はトラックが揺れても中の荷物が綺麗に整列したまま目的地に届くのには、ある「秘密の道具」が関係しています。

この記事では、運送や物流に携わる私たちが、日本の物流を影で支える「透明な魔法のラップ」について紹介します。

目次

キッチンにある「定番アイテム」の巨大版?

トラックの荷崩れを防ぐこの主役の名前は、専門用語で「ストレッチフィルム」と言います。

ただ、こうやって呼ぶとなんだか難しそうに聞こえますが、みなさんのご家庭のキッチンに必ずと言っていいほど置いてある「食品用サランラップの、かなり大きくて頑丈なやつ」です。

見た目は家庭用ラップをそのまま縦に何倍も長くして、ロールケーキのように太く巻いたような形をしています。

これを、私たちは倉庫やトラックへの積み込み現場で毎日のように使っています。

「あんな薄いビニールを巻くだけで、本当に重い荷物が崩れないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

しかし、このストレッチフィルムには家庭用ラップとは一味違う、物流の世界ならではのすごい能力が隠されているのです。

荷物を守る「3つのすごい能力」

なぜ、この巨大なラップを巻くだけでトラックの激しい揺れに耐えられるのでしょうか?

それには大きく分けて3つの理由があります。

驚くほど「伸びて、縮む」

家庭用のラップは、引っ張ると比較的すぐにプチッと切れてしまいます。

しかし、物流用のストレッチフィルムは驚くほど頑丈です。

人間が力を込めて引っ張ると、元の長さの2~3倍近くまで伸びます。

そして面白いのは「伸びた後に、元に戻ろうとして縮む力」がとても強いことです。

この縮む力を利用して荷物に巻き付けることで、複数の段ボールがまるで「ひとつの巨大な塊」のようにガッチリと結束されます

これが、荷崩れを防ぐ最大の秘密です。

接着剤は使わないのに「ピタッ」とくっつく

このフィルムには、テープのようなベタベタした糊(のり)はついていません。

それなのに、フィルム同士が重なると不思議なくらいピタッと密着します。

糊がついていないということは、荷物を目的地に届けてラップを剥がす時に、商品の段ボールを傷つけたり、ベタベタした跡が残ったりしないということ。

荷物を汚さずに、運ぶ時だけ強力に固定できる

まさに物流のために生まれた素材なのです。

水や埃などの汚れをシャットアウト

トラックに荷物を積込んだりお取引先に納品する際には、雨が降ることもあれば、風で砂埃が舞うこともあります。

でも、ストレッチフィルムで全体を包み込んでしまえば、大切な商品が汚れるのを防ぐことができます

また、倉庫で一時的に保管する際にも、埃が被るのを防いでくれるため、お客様の手元に届くまで綺麗な状態をキープすることができます。

巻き方にもコツがある、現場の職人技

この魔法のラップですが、実は「ただ、適当に巻き付ければいい」というわけではありません。

ここからが、私たち物流のプロの腕の見せ所です。

 

荷物を運ぶときは、まず「パレット」と呼ばれる、すのこのような形をした木製やプラスチック製の四角い台の上に、段ボールを何段も積み上げます。

この状態からストレッチフィルムを巻いていくのですが、最も重要なのは「一番下の台(パレット)と荷物を一緒に巻き込むこと」です。

もし、積み上げた段ボールの部分だけにラップを巻いてしまうと、段ボール(商品)同士は固定されますが、トラックが強く揺れた時に「パレットから荷物が丸ごとズレて落ちる」という大惨事が起きてしまう可能性が高くなります。

そのため、プロは必ず一番下の台(パレット)の角にフィルムをしっかりと引っ掛け、パレットと荷物を一体化させるように下から上へと巻いていきます。

そして、角の部分は少し引っ張ることで締め付けの強度を出し、直線部分は少し力を緩めるなど、荷物の重さや形に合わせて力加減をコントロールしています

 

重い商品は箱がしっかりしている物が多いため、しっかりと

軽い商品は箱も弱いものもあるため加減しながら、でもしっかりと

 

運ぶものによって巻き方や強さを変えるのは、まさに長年の経験が活きる職人技なのです。

物流現場では「ロボット」も大活躍

ここまでラップを巻くのは「職人技」と紹介してきました。

でも、実は最近の大きな倉庫では、このラップ巻きを自動で行ってくれる頼もしいロボットが登場しています。

 

荷物を乗せた台がメリーゴーランドのように自動でグルグルと回転し、横に立った機械の腕が、上から下まで均一な力で綺麗にフィルムを巻いてくれます。

中には、ロボット掃除機のように荷物の周りを自転しながら自動でラップを巻いていく、賢い自走式のロボットもあり、機械を使うことで、誰がやっても完璧な強度で荷物を固定できるようになりました。

また、一日中重いラップを持って荷物の周りをグルグル回る必要もなくなるため、現場で働く作業員の体への負担を減らすことにも繋がっています。

こうした最先端の技術や機械を積極的に取り入れることで、働く人にとって優しい環境を作りつつ、お客様の大切な荷物をより安全にお届けできる体制を整えているところも、今はどんどん増えています。

日常生活でも役に立つ!

一般生活者

このストレッチフィルム、実は物流の世界だけでなく、みなさんの日常生活でも役に立つ万能アイテムです。

最近ではホームセンターや100円ショップでも、家庭用に小さくされたものが手に入ります。

例えば、こんな時に役に立ったり・・・。

  • 引越しや模様替え

引き出し付きのチェストを運ぶ際、引き出しが開かないようにそのままぐるぐる巻きにすれば、中身を出さずに安全に運べます。

  • 本や雑誌を束ねる

溜まった雑誌や新聞紙を捨てる際、紐で結ぶことが多いかもしれませんが、きつく縛ったつもりでも意外と緩んでしまって難しい。

そんな時は、このフィルムで巻けば、簡単にガチガチに束ねることができます。

  • リモコンの汚れ防止

家のリモコンに薄く巻き付けることで、水濡れや手垢の汚れから守ることができます。

 

物流のプロが現場で使っている知恵や道具は、意外と普段の生活の「困った」を解決するヒントになったりします。

ラップはただ巻いてるだけじゃない

私たちが普段、何気なくお店で手に取っている商品や自宅に届く宅配便。

それらが綺麗な状態で届く裏側には、今回ご紹介したストレッチフィルムのような小さな工夫とたくさんの人の手が関わっています。

 

「たかがラップを巻くだけ」と思われるかもしれません。

しかし、その一枚の巻き方が甘ければ、途中で荷物が崩れて商品が壊れ、楽しみに待っている皆さんへお届けできなくなってしまいます。

また、荷物が崩れることで、トラックの運転手がケガをしてしまう危険性もあります。

私たち宝海運は、ただ荷物を右から左へ運ぶだけの会社ではありません。

荷物を包むラップ一枚、その力加減ひとつにもこだわり、荷物を作る人、運ぶ人、そして受け取る人の全員が笑顔になれるような「高品質な物流」を追求しています。

まとめ

この記事では、運送や物流に携わる私たちが、日本の物流を影で支える「透明な魔法のラップ」について紹介しました。

私たちの暮らしに欠かせない荷物が、トラックの揺れに負けず綺麗な状態で届くのは、強力な伸縮性と密着性を持つ巨大なラップ「ストレッチフィルム」が荷物をガッチリと固定しているからです。

このフィルムは、荷物同士を一体化させるだけでなく、雨や埃からも商品を守る役割を果たしており、現場では荷物の種類に応じたプロの技や、スタッフの負担を減らす自動包装ロボットによって丁寧に巻かれています。

このように、物流の現場では小さな道具一つにも安全性と品質を高めるための工夫が詰まっており、私たち宝海運も、お客様の大切な荷物と社会の安心を支えるために、日々の丁寧な作業と環境づくりを積み重ねています。

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この記事を書いた人

ブログの編集、裏方業務を主に担当。元運転手でもあり、元現場作業員でもあり。IT関係から事務、現場、運転まで何でもこなす「何でも屋」。運送業界、物流業界のこと、そして宝海運のことをわかりやすく紹介するブログを書いてます!カレーが大好き。

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