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「ナフサ」って何者?ニュースで聞く謎の言葉が、実はあなたの部屋の9割を支えている話

こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!

「最近、ナフサの価格が上がっていて……」

最近、テレビの経済ニュースや新聞で、こんな言葉を耳にすることが多いかもしれません。

 

実はこの「ナフサ」という謎の言葉、いまこの記事を読んでいるあなたのPCやスマートフォン、着ている洋服、部屋にあるおもちゃや家電、さらには今日コンビニで買ったお弁当の容器や包装紙にまで、信じられないほど深く関わっているのです。

もし、このナフサというものが世界から無くなってしまったら、私たちの暮らしは一瞬で立ち行かなくなります。

それどころか、お店に商品が並ぶことも、ネット通販で頼んだ荷物が家に届くこともなくなってしまうかもしれません。

この記事では、「見えない主役」であるナフサの正体と、私たちの生活にどんな影響があるのかを紹介していきます。

目次

ナフサの正体は「石油から生まれた、魔法の液体」

まず、ナフサとは一体何なのか。

一言でいうと「プラスチックやゴム、繊維など、あらゆる人工物の『ご先祖』にあたる液体」です。

 

私たちが毎日使っている電気や、車を動かすガソリン。

これらはすべて、地中から掘り出された「原油(げんゆ)」という黒くてドロドロした油から作られています。

この原油を大きな工場で加熱し、使い道ごとに呼び分けるのですが、そのプロセスの途中で採れる透明な液体こそが「ナフサ」です。

見た目や性質はガソリンにとてもよく似ているため、専門的には「粗製(そせい)ガソリン」と呼ばれることもあります。

しかし、車の燃料として燃やされてしまうガソリンとは違い、ナフサは別の工場へと運ばれ、そこから信じられないほどの変身を遂げることになります。

ナフサに熱や化学変化を加えることで、ポリエチレンやポリプロピレンといった、私たちがよく知る「プラスチックの素(粒)」を作ることができます。

これがさらに形を変えて、皆さんの身の回りにあるさまざまな製品へと生まれ変わるのです。

 

今居る部屋を見渡してみてください。

スマートフォン、PC、テレビやリモコン、洗剤のボトル、歯ブラシ、レジ袋、ポリエステル製のシャツ、靴底のゴム・・・etc

これらはすべて、元をたどれば「ナフサ」という一つの液体に行き着きます。

つまり、私たちの現代社会は「ナフサという魔法の液体」の上に成り立っていると言っても過言ではないのです。

なぜ「ナフサ」がニュースで騒がれるのか?

なぜこのナフサが最近これほどニュースで騒がれているのか?

理由はとてもシンプルで「手に入りにくくなったり、価格が上がったりしているから」です。

 

日本は、このナフサの原料となる原油のほとんどを海外からの輸入に頼っています

そのため、世界の中で大きな争いごとが起きたり、輸出入のルートとなる海の上が不安定になったりすると、日本に届くナフサの量が減ってしまいます。

また、世界中でモノを作る動きが活発になると、ナフサの奪い合いが起こり、値段がどんどん跳ね上がっていきます。

原料の値段が上がるということは、それを使って作られるすべての製品のコストが上がるということです。

ニュースなどで有識者たちが深刻な顔をし「ナフサの動向が……」と語っているのは「近いうちに、身の回りのあらゆるモノが値上がりするかもしれませんよ」という警告メッセージなのです。

ナフサが無いと、生活はどうなってしまう?

?

もし、ナフサの供給が止まってしまったら、私たちの日常生活には具体的にどんな影響が出てくるのでしょうか。

いくつかの場面に分けて考えてみました。

スーパーやコンビニからパッケージが消える

私たちが普段買っている食品や日用品のほとんどは、プラスチックのトレーにのっていたり、透明なフィルムで包まれていたりします。

これらもすべてナフサから作られています。

ナフサがなくなると、肉や魚を並べるトレー、スナック菓子の袋、そしてペットボトルも作れなくなります。

結果として、衛生的に食品を保存して運ぶことができなくなり、お店の棚から一時的に商品が消えてしまう事態になる可能性が出てきます。

スマホや家電、医療の現場で物資が足りなくなってくる

スマートフォンの画面を保護するフィルムや内部の精密なプラスチック部品、家電製品のボディなども全てナフサが原型です。

 

さらに深刻なのは医療現場です。

注射器や点滴のチューブ、使い捨ての手袋やマスクなど、現代の医療を支える衛生的な器具の多くがプラスチック製のため、これらが不足すると、病院での治療にも大きな支障が出てしまうでしょう。

新しい服が買えなくなる

ウールや綿といった天然の素材だけでなく、現代の衣服には「ポリエステル」や「ナイロン」といった化学繊維が大量に使われています。

軽くて丈夫、乾きやすいこれらの服も、ナフサがなければ作ることができません。

お気に入りのファストファッションのお店に行っても、新作の服が全く並ばないという寂しい状況になってしまいます。

ナフサとトラックの意外な関係

燃料

ここまでは皆さんの身近な生活への影響を見てきましたが、ここからは私たち「運送・物流」の現場で何が起きるのかを紹介します。

実はナフサの不足や値上がりは、荷物を運ぶトラックにとっても致命傷になり得る、目が離せないニュースなのです。

 

「トラックを動かすのは軽油(ディーゼル燃料)だから、 ナフサは関係ないのでは?」と思うかもしれません。

確かに燃料は別ですが、トラックという「乗り物」そのものや、荷物を運ぶための「準備」にナフサが絶対に欠かせないのです。

トラックのタイヤが作れない

大型トラックが安全に走るためには、頑丈なタイヤが必要です。

このタイヤに使われている人工的なゴム(合成ゴム)の原料もナフサです。

トラックのタイヤは乗用車よりもはるかに早く摩耗するため、定期的な交換が欠かせません。

ナフサが不足してタイヤの生産が止まれば、走れるトラックの数が減り、日本中の物流がストップしてしまいます。

荷物を守る「梱包材」が作れない

荷物を運ぶとき、商品が傷つかないようにプチプチとした緩衝材(気泡緩衝材)で包んだり、プラスチック製の頑丈な箱(通い箱)に入れたりします。

段ボールを留めるための粘着テープも、プラスチックの成分が含まれています。

これらがすべてナフサ由来であるため、梱包資材が手に入らなければ、大切な荷物を安全にトラックに積み込むことすらできなくなってしまうのです。

 

このように、ナフサは「製品そのものの材料」であると同時に「製品を安全に、約束の場所へ届けるための仕組み」を支える土台でもあります

私たち宝海運のような運送会社が、毎日当たり前のようにトラックを走らせて皆さんの元へ荷物を届けられるのは、このナフサという見えないインフラが安定して流れているおかげでもあるのです。

品質と安定を守るために、いま私たちができること

ナフサのように、世界情勢によって左右される原料の問題は、一見すると日本の小さな運送会社にはコントロールできないことのように思えるかもしれません。

しかし、だからこそ私たちのような物流を担う企業が、日頃から「無駄のない効率的な配送」や「資材の徹底的なリサイクル」に取り組み、限られた資源を大切に使う仕組みを作ることが重要だと考えています。

 

一つの荷物を運ぶために、どれだけ無駄な燃料を減らせるか。

一度使った梱包プラスチックを、いかに綺麗に回収して再利用できるか。

こうした地道な工夫の積み重ねが、巡り巡ってナフサへの依存度を下げ、物価の安定や地球環境の保護へとつながっていきます。

 

これから運送業界を目指そうと考えている若い世代の皆さんにとっても、物流はただ「モノを右から左へ運ぶ仕事」ではなく「地球規模の資源の流れをコントロールし、人々の生活を守る仕事」であるということを知っていただけたらと思います。

まとめ

この記事では、「見えない主役」であるナフサの正体と、私たちの生活にどんな影響があるのかを紹介してきました。

私たちの暮らしに潜む「ナフサ」という言葉。

一見すると聞き馴染みのない化学的な専門用語の言葉のようですが、その実態は私たちの部屋にあるほとんどのプラスチック製品や衣服の原料であり、現代の豊かな生活を根底から支えている魔法の液体です。

これが不足したり値上がりしたりすると、身の回りのあらゆるモノが高くなるだけでなく、包装紙やトラックのタイヤが作れなくなることで、私たちの元へ荷物が届かなくなるという物流の危機にまで発展してしまいます。

私たちは普段、完成した製品ばかりに目を向けがちですが、その背景にはナフサという見えない原料の存在があり、それを加工する工場や、毎日休まずに道を走り続けるトラックや船、人々の存在があります。

 

この記事を通して、いつも何気なく使っているモノや、街を行き交うトラックの向こう側にある「世界のつながり」を少しでも身近に感じていただければ幸いです。

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この記事を書いた人

ブログの編集、裏方業務を主に担当。元運転手でもあり、元現場作業員でもあり。IT関係から事務、現場、運転まで何でもこなす「何でも屋」。運送業界、物流業界のこと、そして宝海運のことをわかりやすく紹介するブログを書いてます!カレーが大好き。

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