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【解説】トラックの出発を裏で操る?「運行管理者」とは何者なのか

こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!

 

インターネットでボタンをぽちっと押せば翌日には自宅に荷物が届く、そんな当たり前の日常を支えているのが、郊外や街中を毎日走っているたくさんのトラックです。

みなさんが普段目にするのは、ハンドルを握って荷物を届けてくれるドライバーの姿ですが、実はその裏側でドライバーの安全と荷物のスケジュールを文字通り「命がけ」で支えている影の主役がいることをご存知でしょうか?

それが「運行管理者(うんこうかんりしゃ)」と呼ばれる存在です。

「管理者」なんて聞くとなんだかお堅いオフィスの役職のように思えますが、実は物流の世界において、なくてはならない「絶対的な存在」です。

この記事では、なぜ運行管理者が必要なのか、どんな仕事をしているのか、そしてなぜ、みなさんの暮らしに欠かせないのかを紹介します。

目次

運行管理者とは?

運行管理者とは、分かりやすく例えるなら「飛行場の管制塔」あるいは「スポーツチームの監督」です。

どれだけ優秀なパイロットがいても、管制塔からの指示やサポートがなければ飛行機は安全に空へ飛び立つことはできません。

同じように、どれだけ運転技術の高いドライバーがいても、一人の力だけで毎日の安全をキープ、全ての予定を把握し、日本全国へ時間通りに荷物を届け続けるのは不可能です。

運行管理者のメインとなる仕事は、ドライバーが「無理な運転」を絶対にしないように見守り、すべてのトラックが「安全に」「時間通りに」目的地へ着けるよう、裏から運行工程を支えることです。

具体的には、彼らは毎日どのような仕事をしているのか、主な3つの役割を紹介します。

出発前の厳しいチェック(体調とアルコールの確認)

ドライバーがトラックに乗って出発する前、必ず運行管理者と対面、あるいは最新のシステムを使ったリモートで「点呼(てんこ)」を行います。

ここで運行管理者は、ドライバーの顔色、声を聴くことで、体調に少しでも不安がないかを厳しくチェックします。

もちろん、お酒が残っていないかのアルコール検査も一緒に行います。(この検査は特に厳しく行います)

もし、少しでも体調が悪そうだったり、お酒の反応が出たりした場合は、本人が「大丈夫です!」と言っても絶対にハンドルを握らせません。

これはプロとしての絶対のルールであり、運行管理者が持つ強い権限の一つです。

無理のない「安全なスケジュールの設計図」作り

「明日までに◯◯県(遠方)まで荷物を運んでほしい」という依頼があったとき、ひたすらノンストップで走らせるようなことは絶対にしません。

人が運転する以上、必ず疲れは溜まります。

運行管理者は、法律で定められた休憩時間をしっかりと運行工程に組み込み、渋滞の予測なども考慮した上で、ドライバーが心に余裕を持って走れる「安全な運行計画」を組み立てます。

走っている最中のリアルタイムサポート

トラックが会社を出発した後も、運行管理者の仕事は終わりません。

道路が事故で大渋滞している、突然の大雨や大雪で通行止めになった、事故などに巻き込まれた、といったトラブルが発生した際、すぐにドライバーへ連絡を入れて、次にどうのような行動を取るべきなのか指示を出します。

これは、ドライバーが運転だけに集中できるよう、状況をすべて把握して次の行動をナビゲートする役割です。

なぜ選任が必要なのか?

国から許可をもらって営業している運送会社は、法律によって「一定の台数ごとに、必ず運行管理者を置くこと」と義務付けられています。

実は、運行管理者は国家資格なんです。

そして、国家資格を持った人しかこの役職に就くことはできません。

 

なぜ国はここまで厳しく「運行管理者を置きなさい」と決めているのか。

そこには、多くのドライバーたちの命を守るための深い理由と、運送会社としてのプライドがあります。

理由①:「無理な運転」のブレーキ役になるため

昔の物流業界では「とにかく早く運べ」「寝ずに走れ」といった、利益を優先したかなり無理な運行が行われていた時代がありました。

しかし、そんな過酷な働き方をすれば、居眠りが原因となる大きな事故や、取り返しのつかない悲惨な事故が起きてしまいます。

そこで、会社経営側の「もっと運んで稼ぎたい」という気持ちと、ドライバーの「頑張って走らなきゃ」という無理なプレッシャーの間に立ち「これ以上の運転は絶対にダメです。安全第一です」とプロの目線でブレーキをかける存在が必要になりました。

それが「運行管理者」です。

 

資格保有者は、会社の利益よりも「人命と安全」を最優先して判断する、いわば会社の「良心」なのです。

理由②:ドライバーを「孤独」にさせないため

トラックドライバーは、出発してしまえば完全な一人です。

「それがいいからドライバーになった」という方もいますが、何かトラブルがあったとき一人で抱え込んで焦ってしまい、そのことが事故の引き金になることもあります。

「ちょっと体調が悪くなってきた」「道に迷ってしまって予定の時間に間に合わないかもしれない」と思ったとき、いつでも会社にいる運行管理者に相談できるという安心感は思いのほか、ドライバーの心にゆとりを生みます。

運行管理者がいるからこそ、ドライバーは孤独にならず、安心して前を見て運転できるのです。

理由③:荷物を預けるお客様への「信頼の証」

企業の皆様が大切な商品をどこかの運送会社に預けるとき、最も避けたいのは「事故で商品が壊れること」や「配送が大幅に遅れて業務が止まること」ではないでしょうか。

運行管理者がしっかりと機能している運送会社は、それだけで「私たちは安全管理を徹底しています」という強力な証明になります。

つまり、運行管理者を選ぶことは、お客様の大切なビジネスとブランドを裏切らないための、企業としての誠実さの表れでもあるのです。

未来の物流を支える、これからの運行管理者

最近では、この運行管理の現場にも新しい風が吹いています。

スマートフォンのアプリを使って遠隔で体調をチェックしたり、トラックの現在地や走っている速度をリアルタイムでパソコンの画面に表示させたりと、ITの力を活用したデジタル化がかなり進んでいます。

これにより、昔ながらの「経験と勘」だけに頼るのではなく、データに基づいた、より負担の少ない安全管理ができるようになっています。

こうした先進的な取り組みは、これから運送業界を目指す若い世代にとっても「安心して長く働ける環境」を見極めるための大切なポイントになっています。

しっかりとした運行管理が行われている会社には、心に余裕を持ったドライバーが集まります。

そして、働く人が大切にされている会社だからこそ、次世代の若い力も自然と集まってくる好循環が生まれるのです。

まとめ

この記事では、なぜ運行管理者が必要なのか、どんな仕事をしているのか、そしてなぜ、みなさんの暮らしに欠かせないのかを紹介しました。

毎日の生活に欠かせない物流の安全を支える運行管理者は、トラックが街を安全に走るための計画を立て、ドライバーの体調を厳しく見守る管制塔のような存在です。

そして、法律でその配置が義務付けられているのは、悲しい事故を未然に防ぐための強力なブレーキ役が必要だからであり、同時に一人で走るドライバーを精神的にも支えるためでもあります。

このように裏方で徹底した安全管理が行われているからこそ、私たちはいつでも安心して荷物を受け取ることができ、お引き取り企業様も安心して大切な商品を預けることができます。

誰もが安心して暮らせる社会の裏側には、こうした運行管理者の妥協のない目線と、ドライバーとの強い信頼関係が存在しているのです。

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この記事を書いた人

ブログの編集、裏方業務を主に担当。元運転手でもあり、元現場作業員でもあり。IT関係から事務、現場、運転まで何でもこなす「何でも屋」。運送業界、物流業界のこと、そして宝海運のことをわかりやすく紹介するブログを書いてます!カレーが大好き。

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