こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!
毎日の生活の中で、道路を走る大きなトラックを見かけない日は無いほど全国を走り回っています。
私たちがネットで注文した商品、スーパーに並ぶ新鮮な食材や日用品は、こうしたトラックによって日々運ばれています。
ところで、みなさんは不思議に思ったことはありませんか?
「乗用車の多くはガソリンやハイオクで走るのに、なぜトラックは『軽油(ディーゼルエンジン)』を使うのか?」
「最近のニュースで見かける電気トラックや水素バスは、どうして普及しないのか?」
この記事では、運送・物流の舞台裏を支えるトラックの「エンジンと燃料」について紹介します。
なぜトラックはガソリンではなく「軽油」なのか?

まず、トラックが軽油(ディーゼルエンジン)を使う最大の理由は「重い荷物を乗せて、坂道を力強く登り、長い距離を安く走る」ため、これ以上ないほどぴったりな特徴を持っているからです。
乗用車とトラックの違いを含め、3つのポイントを見ていきます。
動き出すための「粘り強いパワー(トルク)」がケタ違い
車を動かす力にはスピードを出すための「馬力」のほかに、重いものを動かし始めるための「根元の強さ(トルク)」があります。
ガソリンエンジンは、自転車でいう「軽いギアでペダルを素早くたくさん漕ぐ」のイメージ。
一方で軽油を使うディーゼルエンジンは、「重いギアを体重をかけてグッと力強く踏み込む」イメージです。
何トンもの荷物を積んだトラックが、停止した状態からスムーズに動き出したり、きつい上り坂を失速せずにグイグイ登ったりするには、この「グッと踏み込む力強さ」が絶対に欠かせません。
燃料の効率が良く長持ち
軽油は、ガソリンに比べて1リットルあたりに含まれるエネルギーの量が多く、エンジン自体の熱効率も高いため、少ない燃料で長い距離を走ることができます。
日本全国を昼夜問わず駆け巡る長距離トラックにとって「一回の給油でどれだけ遠くまで走れるか」は非常に重要なポイントなのです。
壊れにくく、長く現役でいられる
ディーゼルエンジンは、高い圧力に耐えて燃料を爆発させる仕組みになっているため、ガソリンエンジンよりも全体がとても頑丈に作られています。
一般的な乗用車は走行距離が10万キロから20万キロを超えると買い替えを検討することが多いですが、大型トラックの中には、しっかりとメンテナンスをすれば100万キロ(地球約25周分!)以上も走り続けられるものがあるほどタフなのです。
水素や電気のトラック・バスの普及が難しい理由

最近では、環境に優しい「電気(EV)トラック」や「水素(FCV)バス」がニュースに取り上げられ、実際に街中での実証実験も行われています。
排気ガスを出さないクリーンな未来の乗り物ですが、現時点では本格的な普及までにいくつかの大きなハードルがあります。
エネルギーを補給する場所(インフラ)が圧倒的に足りない
普段使っているガソリンスタンドは全国にたくさんありますが、大型の電気トラックを急速充電できる設備や、水素を補給する「水素ステーション」は、全国でもまだまだごくわずかしかありません。
特に運送という仕事は、スケジュール通りに荷物を届けることが何より大切です。
「ルートの途中で燃料が切れそうだけど、補給できる場所がないかもしれない」という不安があると、毎日の運行に安心して使うことが難しくなってしまいます。
充電や補給に時間がかかりすぎる
ガソリンや軽油であれば、たとえ大きなタンクでも数分から十数分もあれば満タンにすることができます。
しかし、大型の電気トラックを動かすための巨大なバッテリーを充電するには、急速充電を使っても数時間以上の時間がかかってしまいます。
「トラックが働けない時間」が長くなると、それだけ運べる荷物の量が減ってしまい、物流全体の効率が落ちてしまうという課題があります。
荷物を載せるスペースや重量が制限されてしまう
電気トラックは大量のバッテリーを、水素トラックは高圧の水素タンクを車体に載せる必要があります。
これらは非常に重く、多くの場所を取ってしまいます。
そして、その分「本来載せられるはずの荷物の重さやスペース」が削られてしまうことで、一度にできるだけ多くの荷物を運ぶ物流業界にとって、これは大きな悩みどころなのです。
車両の購入価格が非常に高い
次世代のトラックやバスは、最新の技術が詰まっているため、従来のディーゼル車に比べて購入費用が数倍近くになることも珍しくありません。
多くの運送会社にとって、これらを何台も導入するのは費用の面で非常に高いハードルとなっています。
まとめ
この記事では、運送・物流の舞台裏を支えるトラックの「エンジンと燃料」について紹介しました。
普段みなさんが何気なく見かけているトラックの燃料には、重い荷物を全国へ確実に、そして効率よく届けるための深い理由があることを知っていただけたと思います。
ガソリンではなく軽油が選ばれているのは、その並外れた力強さと頑丈さ、そして長距離を走り抜く経済性の高さがあるからこそです。
また、環境に優しい電気や水素のトラックへの期待が高まる一方で、充電場所の不足や充電時間の長さ、荷物の積載量が減ってしまう点、そして何より導入にかかるコストの高さなど、物流の現場で広く活躍してもらうためには、乗り越えなければならない現実的な壁がまだいくつも残されています。
私たち宝海運は、こうした時代の変化や技術の進歩をしっかりと見つめながら、これからも確かな品質と安全な輸送をお届けし、皆様に信頼していただける物流のパートナーとして歩みを進めてまいります。


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