こんにちは!ブログ編集担当のKOBAYASHIです!
毎日のようにネットで買い物をしたり、お店にたくさんの商品が並んでいたり。
私たちは普段、当たり前のように「欲しいものがすぐに手に入る生活」を送っています。
しかし、日本は四季がある半面、台風や大雪、地震といった自然災害が多い国でもあります。
「楽しみにしていた荷物が、台風の影響で届かない」
「大雪が降ったら、スーパーの棚から商品が消えてしまった」
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
荷物が届かないとき、皆さんの目には見えない「物流の現場」では一体何が起きているのでしょうか。
この記事では、運送や物流の自然災害時の輸送の裏側と、私たちが一番大切にしている「決断」について紹介します。
なぜ、災害時にトラックを止めるのか?

台風の接近や大雪の予報が出たとき、運送会社が真っ先に検討するのが「運行を止めるかどうか」という判断です。
でも、もしかしたら「プロのドライバーなんだから、少々の雨や雪なら走れるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。。
確かに、日本のトラックドライバーの運転技術は世界トップレベルです。
しかし、自然の猛威の前では、どんなに優れた運転技術も通用しないこともあるのです。
物理的に走れなくなる道路
例えば、台風による猛烈な風が吹くと、大きなトラックは風をまともに受けてしまい、横転する危険性が跳ね上がります。
また、大雪の場合は、道路が凍りついてブレーキが利かなくなり、多くの車が接触事故を起こしてしまう、タイヤがスタック(空回り)してしまい、数え切れないほどの車が道路上で動けなくなる「立ち往生」が発生したりします。
そして、一度立ち往生に巻き込まれると、数十時間にわたって身動きが取れなくなることも珍しくありません。
こうなってしまうと荷物を届けるどころか、ドライバーの命の危険にも関わる可能性が出てきてしまいます。
「安全第一」は、荷物を守ることでもある
私たちはお客様から多くの大切な荷物をお預かりしています。
もし、無理をしてトラックを走らせて事故を起こしてしまったらどうなるでしょうか・・・。
お預かりした商品は壊れて使えなくなり、荷主様や商品が届くことを心待ちにしている人たちに、多大なご迷惑をおかけすることになります。
つまり「無理に走らない」という決断は、ドライバーの命を守るためであると同時に、お客様の大切な荷物を確実に守るための最もプロフェッショナルな判断なのです。
災害発生!そのとき運送会社はどう動く?

実際に台風や大雪がやってくるとなったとき、運送会社や物流企業はただ手をこまねいて見ているだけなのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。
私たちは災害による影響を最小限に抑えるため、何日も前から様々な対策を講じています。
事前の「情報戦」と予測
現代の物流は、徹底したデータ管理と情報戦です。
気象庁の予報や、道路の管理会社が出す通行止めの予測をリアルタイムでチェックします。
「〇日の午後から高速道路が止まりそうだ」と分かれば、その前に荷物を通過させるために出発時間を前倒ししたり、逆に台風が通り過ぎるまで出発を遅らせたりする調整を行います。
別のルート、別の方法を探す「迂回ルートの確保」
いつも使っているメインの道路が通行止めになると予想される場合は、事前に別のルート(迂回ルート)を設定します。
例えば、山越えのルートが大雪で危険なら、少し遠回りでも海沿いの平坦なルートを選ぶといった判断です。
場合によってはトラックだけでなく、鉄道や船を使った輸送(モーダルシフトと呼ばれる方法)に切り替えるなど、あらゆる選択肢を検討します。
迂回ルートの選別の際は、運転手のこれまでの知識と経験が大いに活きる場面でもあります。
「このルートがダメなら、こっちを走ると意外と空いている」
「遠回りに見えるけど、到着時間はこっちの方が早い」
実際にハンドルを握って走っているからこそ、迂回ルートの相談をする際にはとても参考になる意見をくれることがあります。
お客様(取引先企業)との緊密な連携
商品を発送する企業や、それを受け取る企業とのコミュニケーションも欠かせません。
「このままだと予定通りに届かない可能性が高いです」という情報を事前に共有することで、受け取り側の企業も「では、お店の在庫で数日間はやりくりしよう」といった事前の準備ができるようになります。
この信頼関係こそが、災害時の混乱を防ぐ最大の鍵となります。
これからの物流に求められる「品質」と「働く人の未来」

物流業界は今、大きな変化の時期を迎えています。
昔のように「どんな状況でも根性で運ぶ」という時代は完全に終わりました。
これからの時代に求められる本当の物流の品質とは、「予測できない事態が起きたときに、どれだけ冷静に、安全で確実な次の一手を打てるか」という点にあります。
私たちがこうした安全対策や、無理のない運行管理を徹底しているのは、これからを生きる若い世代の仲間たちに、「物流はかっこよくて、社会を支える素晴らしい仕事だ」と胸を張って言える環境を作りたいからです。
ドライバーや現場のスタッフが安心して働ける環境があって初めて、お客様に高いクオリティのサービスを提供し続けることができます。
自然災害に対抗するのではなく、正しく恐れ、賢く備えること。
それこそが、私たちが目指す新しい物流のカタチです。
まとめ
この記事では、運送や物流の自然災害時の輸送の裏側と、私たちが一番大切にしている「決断」について紹介しました。
災害時にトラックの運行を止めることは、決して仕事を放棄しているわけではなく、働く人の命を守り、お客様からお預かりした大切な荷物を不測の事故から守るための最も重要な決断です。
物流企業は、天候の予測や道路情報を常に先読みしながら出発時間を調整したり、危険な場所を避ける迂回ルートを計画したりと、裏側で様々な工夫を凝らして被害を最小限に抑える努力を続けています。
さらに、荷物を送る企業や受け取る企業とも細かく連絡を取り合うことで、社会全体の混乱を防ぐ連携体制を整えています。


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