お疲れ様です!ブログ編集担当のKOBAYASHIです。
皆さんは最近、ガソリンスタンドの前を通って「また高くなったなぁ…」と溜息をついたことがあるはずです。
実は、私たち運送業界、物流業界ではその溜息が「悲鳴」に変わるほど、燃料費の高騰は深刻な死活問題になっています。
今回は、普段はあまり表に出ることのない「燃料代と運送会社の切実な関係」についてわかりやすくお話しします。
トラックの燃費ってどれくらい?

自家用車なら「リッター15kmくらいかな?」といった感覚があるかもしれませんし、最近のハイブリッド車ならリッター20kmを超えることも珍しくありません。
では、私たちが日々走らせている大きなトラックはどうでしょうか。
実は、大型トラックの燃費は「1リッターで2〜3km」ほどと驚くほど低いのです。
例えば当社では、徳島から東京まで(約620km)を毎日運行しているのですが、この場合で比べると
- 乗用車(16km/L)の場合:約39Lのガソリンを使用
- 大型トラック(2.5km/L)の場合:約248Lの軽油を使用
実際は高速道路を使用するので、もう少し燃費は良くなりますが、それでもドラム缶1本分に近い燃料を消費している計算です。
1台でこれだけの量を使うからこそ、1リットルあたりの価格が「10円」上がるだけで、一ヶ月のコストは数十万、数百万という単位で膨れ上がってしまうのです。
企業努力でカバーできる限界を超えている

よくニュースで「企業努力でコストを吸収」という言葉を耳にします。
でも、運送会社にとって燃料代は努力だけではどうにもならない「外からの直撃弾」のようなものです。
もちろん、私たちも何もしないわけではありません。
- エコドライブの徹底(急発進をしない、アイドリングを止める)
- ルートの最適化(少しでも距離が短く、渋滞が少ない道を選ぶ)
- 最新の低燃費車両への入れ替え
こうした工夫を積み重ねていますが、燃料価格が1.5倍、2倍と跳ね上がってしまえば、どんなに運転が上手なプロでも物理的にその差を埋めることは難しくなります。
例えるなら「家計の食費を節約しようと頑張っているのに、スーパーで購入する食材が2倍、3倍の価格になってしまう」ような状態。
これでは、おかずを一品減らすくらいでは追いつかないですよね。
燃料代が上がると「物価」が上がる理由

燃料代が高騰すると聞いて「運送会社が困るのはわかるけど、私にはあまり関係ないかな」と思われるかもしれませんが、実は皆さんの生活に直結しています。
私たち運送会社が運んでいるのはスーパーに並ぶ野菜を始め、コンビニのパンやネットで注文した商品、そして家を建てるための建材まで、生活に関わるあらゆるものです。
燃料代が上がって運送会社が倒れてしまうと、これらの品物が届かなくなってしまいます。
安定して品物を届けるために、どうしても運送料金(運賃)の調整をお願いせざるを得ないことがあります。
運送料金が上がれば、最終的に商品の価格に反映されることもあります。
つまり、燃料高騰は「物流の危機」であると同時に「皆さんの生活の危機」でもあるのです。
まとめ
この記事では、燃料価格の高騰によって起こる出来事をわかりやすく紹介してみました。
今、運送業界では「燃料サーチャージ」という仕組みの導入が進んでいます。
これは、燃料価格が急激に上がった分だけ別枠で料金を調整させていただくルールで、飛行機のチケットを買うときに見かける「燃油特別付加運賃」と同じ考え方です。
こうした仕組みを社会全体で受け入れていただくことが、日本の物流網(ライフライン)を守ることにつながります。
私たち宝海運も、ただ「苦しい」と言うだけでなく、ITを活用した効率化やドライバーが安心して働ける環境づくりを止めることはありません。
燃料高騰という荒波の中でも皆さんの元へ確実に「安心」を届けるために、今日もハンドルを握っています。


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