「長距離トラックの運転手って、どこで寝ているんだろう・・・」
高速道路や街中で県外ナンバーのトラックを見かけたとき、こんな疑問を持ったことはありませんか?
普段あまり意識する事の無いトラック運転手の「睡眠事情」
実はここに物流を支える大切な工夫が詰まっています。
この記事では、運送や物流の仕事をあまり知らない人にもわかりやすく、輸送中の運転手がどこで寝ているのかを紹介します。
トラック運転手って毎日家に帰れるの?

その時の仕事によって、帰る事が出来る人と出来ない人がいます。
輸送の仕事には大きく2つのタイプがあります。
・近い場所への輸送(近距離)
・県をまたいだり、何百kmも離れた場所へ輸送(中・長距離)
近い場所(近距離)を走る運転手は、夕方~夜には仕事が終わる事が多く、そのまま自宅に帰る事ができます。
一方、徳島から東京や徳島から仙台(長距離)といった一日では走り切れない距離を走る運転手は途中で必ず休憩と睡眠をとります。
その時はどこで寝ているのか。
トラックで寝る
最も多いのは、車内で眠ることです。
実は、多くの長距離を走るトラックの車内には「寝るためのスペース」が存在し、運転席の後ろや運転席の上部などで横になることが可能です。
「窮屈じゃないの?」と、思う人もいるかもしれませんが、最近のトラックの車内はかなり進化しています。
大人が足を伸ばして横になれる、マットやクッションがついている、エアコンが使える、カーテンがついていて外からは見え難くなっている、などなど。
乗用車と違い、ちょっとした個室のような空間を作る事が出来るようになっています。
ホテルほど快適ではありませんが「眠る」ことに集中するなら十分な環境と言っていいかもしれません。
また、眠る場所は高速道路だとサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)が主な休憩場所となります。
ここにはトイレや食事の他、自動販売機が設置されており、場所によってはシャワー設備を備えているところもあるので運転手にとってはゆっくり休むことができる数少ない場所です。
そのためか、多くのトラック運転手が同じ場所に集まってしまうため繁忙期以外でも大混雑してしまうことも・・・。
会社が用意した宿泊施設など
運送会社によっては「専用の宿泊施設(社宅の仮眠室・休憩室)」「提携しているビジネスホテル」を用意している場合もあります。
長時間の運転をした時、天候の悪化、翌朝まで待機が必要な時などは、車内ではなくちゃんとしたベッドで休むこともあります。
ただ、毎回ホテルで泊まれるわけではなく、基本はトラックの中での睡眠が多いのが現実です。
トラックで寝るって危なくないの?

多くの人が気になっているのがこの「寝る場所」問題です。
もちろん、きちんと決められた場所でルールを守って休めばまったく問題なく、安全に休むことができます。
運転手も「交通の妨げにならない場所」「夜間でも明るい場所」「人の出入りがある場所」を選んで止まるようにしており、エアコンを使用するためにエンジンをかけたままにすることもあるため、民家の近くでは止まらないように心がけています。
ちゃんと眠れるの?

正直に言うと、家のベッドほど快適ではありません。
他の車の音や振動は思っているよりも気になるものです。
それでも運転手はアイマスクや耳栓、自分のお気に入りの寝具を使い、出来るだけ質の良い睡眠がとれるよう工夫しています。
無理をして走っても何も良い事はありません。
むしろ、大事故につながる可能性が高くなるため「眠くなったら必ず休む」ことがとても大切です。
何時間くらい寝ているの?

国のルールまたは会社で休憩時間の基準が決められています。
ただ、どの時間帯に取るのかは会社や運転手の裁量に任せてある部分が大きく、昼間に睡眠をとり交通量が少なくなった深夜や早朝に動く運転手もいたりします。
運転手にとって睡眠は仕事の一部でもあるので、しっかりとってほしいところです。
もし体調が悪くなったら

体調が悪いまま走行すると重大な事故につながる可能性があります。
そのため、代わりの運転手にお願いしたり、納品の予定を変えてもらったりなど臨機応変に対応します。
今は「多少辛くても走り切る」という時代から「安全を最優先する考え方」へと少しずつ変わってきています。
トラック運転手の睡眠が私たちの生活を支えている

店舗に並ぶ食品や日用品の数々、ネットで注文した荷物などの多くはトラックで運ばれてきています。
それは、運転手がしっかりと睡眠をとり、体調を整え安全に運行することで私たちの「当たり前の生活」が支えられています。
まとめ
この記事では、運送や物流の仕事をあまり知らない人にもわかりやすく、輸送中の運転手がどこで寝ているのかを紹介してきました。
トラックの運転手は輸送中に、高速道路の休憩施設や会社が用意した場所でしっかりと睡眠をとっています。
決して楽なな仕事ではありませんが「事故を起こさない」「無事に荷物を届ける」
そのために、休むこともとても大切な仕事の一つだと思います。
もし、SAやPAなどで停まっているトラックを見かけたら「次の安全運転のために休んでいるんだな」と、少しだけ思ってもらえると嬉しいです。
それでは、またっ!


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